活動の報告:NPO法人こども医療支援わらびの会 沖縄 南風原

北谷町 宮城児童館のこども達から

9月になって毎週末のように台風襲来が心配される中、心のこもった大きな贈り物をいただきました。
それは、夏休みにこども達がレモネードスタンド(販売)で得た売上金の全額を、わらびの会が受託運営するファミリーハウス「がじゅまるの家」にご寄附いただいたことです。その額、なんと23万8,666円!
夏休み真っ只中の8/16に北谷町町役場の1階ギャラリーでレモネードスタンドを開き、一日で400個ものレモネードを販売したのだそうです。
北谷町社会福祉協議会と北谷町こども居場所連絡協議会、こども達が放課後等にいつも遊びに来る宮城児童館の先生方、ボランティア レインボーの皆さんが「レモネードスタンドプロジェクト協働事業」として、こども達を力強くバックアップし実現したとのこと。


  
2022/8/26付けの沖縄タイムスさんの記事でもその様子が取り上げられました。(検索してみてくださいね!)

去る9/1に北谷町宮城児童館で寄附贈呈式を開いてくださり、こども達の心のこもったご寄附をいただいて参りました。
  


  
贈呈式には渡久地町長も来てくださいました。
こども達の通う小学校の先輩でもあり、宮城児童館のある地域が地元そのものと伺いました。
当日はこども達が町役場の中まで来てくれてスタンド販売をしてくれた事が、役場全体の大人達をも活気づけてくれてとても良かったとのこと。
また来年も、ぜひ定例化して欲しいとおっしゃっておられました。
併せて、レモネードスタンドの発祥が小児がんで闘病した少女の思いがきっかけであることにも触れられ、町としても小児がん寛解後のこども達の社会生活復帰へのお手伝いとして事業を考えたいともお話し下さいました。

贈呈式の司会は小学校1年生と3年生の兄弟。
開始20分前くらいに司会を任命されたそうですが、1年生の弟くんは訥々と、でも一生懸命に台本を読み上げる姿も微笑ましく、お兄ちゃんのほうは児童館の先生とアイコンタクトを取りながら丁寧に司会の役目を果たそうとする姿が印象的でした。
途中、サプライズで式の流れが変わったりとハプニング(?)もありましたが、北谷町の大人の皆さんが地域のこども達の成長を街町全体で温かく見守っている事がとてもよく伝わってくる、ほっこりする贈呈式でした。

沖縄県内に数多ある団体の中から、こども達自身が寄附先としてわらびの会 ファミリーハウス「がじゅまるの家」を選んでくれたとのこと。
本当に嬉しい限りです。
きっと日常生活の中や学校、家族でお出かけした先などで病気や障がいのある子や家族に出会う事もあると思います。
そうした場面で、さりげなく当然の事としてそばに寄り添ってくれる気持ちが、こども達一人ひとりの中に根付いて周りのお友達や家族、大人へと波及していってくれると嬉しいなぁ!

いただいたご寄附は大切に使わせていただきます。
コロナ禍が過ぎ、気兼ねなく自由に行き来したり交流できるようになったら、ぜひファミリーハウス「がじゅまるの家」にも来ていただけるといいな…。そう思いながら帰途につきました。